低用量ピルの話。
私は以前、親しくしていた人を亡くした事がきっかけで、うつ病を患った事があります。
幸いすぐに仕事を辞めて、病院に行き、療養に専念できたので、2年くらいで完治しました。
ソラナックスとリフレックス飲んでいたんですが、効いてる気がしなくて、最終的にはサインバルタをMAX量飲んでいました。
断薬(治って薬を辞める事)が大変でした…。
その話はまた後日、別記事で書きたいと思います。
うつ病から生還後、もう二度とあんな思いはしたくない!!と思い、健康維持の為に試行錯誤しました。
その中で、最も精神面・身体面の両方の健康にてきめんに効果があったのが、婦人科でもらった低用量ピルでした。
血栓ができやすくなるというリスクがありますが、私はメンタル不安定系の女子には、婦人科の受診とピルの服用を是非おすすめしたいです。
メンタルをコントロールするのは無理だけど、メンタルに大きな影響を及ぼすホルモンは、薬である程度コントロールできるよ!!
とはいえ、ピルも、婦人科も、最初からすぐに自分に合うものには出会えませんでした。
これから婦人科に掛かってピルを処方してもらおうかな?と思っている方に参考になるかも知れないので、私の失敗談をお話しします。
■ピルを飲んでみて気付いた、今までの異常さ
私は中学生くらいの時期から、生理前の気分の落ち込みや苛立ちをよく経験していました。
でもまぁ、友達もみんな生理ツライとか重いとか言ってるし、特別な事じゃないだろうと気に留めずに過ごしてきました。
でもピルを服用し始めて、生理が軽くなって、気付いたんです。
今までの私の生理は普通じゃなかった。
周期はあまりにも不規則だったし、気が遠くなりそうな腹痛や、夜用ナプキンに収まりきらないくらいの大量の経血の量。
それらは、ピルに出会う前までの私にとっては普通な事だったけど。
ピルを飲み始めて、正常な生理周期を手に入れ、経血の量も減り、腹痛なんてほぼ感じないくらいに軽減されて、やっと気付いたんです。
今まで私、PMSだったのかも…?と。
生理の辛さや、経血の量なんて、測ったり他人と比べられるものじゃないから、わからなかったんです。
■ピルに種類があるなんて…!
ピルを飲んで生理自体は軽くなったけど、生理10日くらい前に、異常に食欲が出る症状がありました。
朝から異常に食欲があって、食べるのがやめられないけど太りたくなくて、過食嘔吐の症状が出てきました。
生理と関係あるのかな?PMSの一種かな?と思い、処方してくださった医師にも相談したのですが、
「ピルでこんなに生理が軽くなったんだから大丈夫」
「少しくらい食べたらいいんじゃない?健康的で」
と、あまり深刻に捉えてもらえませんでした。
先生の言葉を真に受けてしまった私は、ピルのせいじゃなくて、私の心が弱いから過食嘔吐てしまうんだ…と、無駄に自分を責めました。
それでも、やっぱり何かがおかしい。
この食欲の異常さって、抗うつ剤の副作用の食欲増進に似ている…と、自分の経験に基づいた勘が騒いだんです。
そこで初めてピルについてググって、ピルに種類がある事を知りました。
■ピルの【世代】と【相性】
低用量ピルは、第一世代・第二世代・第三世代・第四世代と分類されています。
何を基準に分けられているかというと、ピルに入っている黄体ホルモンが開発された順番です。
世代という分類とは別に、【相性】という分類があります。
黄体ホルモンと卵胞ホルモンが全部の錠剤に一定量入っているのが1相性。
女性ホルモンの変化に合わせて、錠剤の中のホルモンの量を少しずつ変化させてるのが2相性、3相性。
私が初めに飲んでいたピルは、第二世代の3相性のアンジュでした。
3相性なので、少しずつ錠剤の中のホルモンが変化しています。
これを1相性のものにすれば、生理前の気持ちの変化もなくなるのでは!?と思い、再び産婦人科の先生に相談し、1相性のピルを処方してくださいとお願いしてみたのですが…
うちの病院にはアンジュしか置いてない、と言われてしまいました。
その病院にはもう行きませんでした。
それから、家の近くの婦人科の電話番号をググって調べまくり、
「そちらの病院では低用量ピルは何種類扱ってますか?」
「今のピルが合わないので、合うまでいろいろ試せる病院を探してるんですが…」
と電話を掛けて聴きまくって、ピルを一番多く取り扱ってる病院に行きました。
今は、第一世代の1相性フリウェルを服用しています。
過食嘔吐の症状はなくなり、体重は3kg減りました。
■かかりつけ婦人科の選び方
私は、アンジュを1年半くらい飲んでいました。
一年半、ずっと悩み続けた食欲増進、体重増加、過食嘔吐は、ピルをフリウェルに変えてから3ヶ月ほどで全て無くなりました。
それまで1年半通っていた産婦人科は、家の近くで一番大きくて綺麗な建物だからという理由で、なんとなく選び、通っていました。
待合室にいるのは妊婦さんばかり。
医師にも、毎回
「まだピル飲むの?」
「子供作らないの?」
と聞かれ、親になる予定がない私は、いつも肩身の狭い思いをしてました。
ピルを変える為に、自分で必死に探して新しく行き始めた婦人科は、待合室にいる患者さんは若い女性ばかり。
「産科」のない「婦人科」だからか、妊婦さんは見た事はないです。
しかも、新しい婦人科で初診してもらった際に、子宮内膜症が見つかったんです。
今まで診てもらってた産婦人科でも、エコーとか同じ検査をしたけど何も言われなかったのに。
子宮内膜症を見つけてもらえて、保険の効くピルを処方して貰えるようになり、年間のピル代が半額くらいになりました。
待ち時間も診察もお会計も早くなり、時間も節約できました。
大きくて綺麗な建物の産婦人科は、出産する妊婦さんをメインターゲットにしている病院だから、待ち時間が多いし、婦人科診療を目的とした女性が行くべきところじゃなかった。
婦人科系の不調や病気などを相談したい人は、産科やってない婦人科に行くべきなんだ…って、自分で経験して初めて気が付きました。
私は医師でも医療関係者でもないです。
この記事に書いてある事の中には、医学的見地や薬学的見地から見たら間違っている事があるかも知れません。
医療的な判断は、お医者さんに相談してください。
私の一元的な主観に基づき、この記事を書きましたが…
ほんと、もっと早くピルの種類をググって調べたり、かかりつけ医を変えればよかった~!!って、改めて思います。
悩み続けた時間が勿体無かった。
考えが浅かったし、行動力が足りなかった。
ここまで読んでくれたあなたは、私みたいに遠回りせずに、ご自分に合うピルに出会って快適にお過ごしください。
月経に関する悩みが減るって、非常に快適です。
人生もっと楽しめます。
私が時間を無駄にした経験が、どなたかの参考になれば報われます。